こんにちは。京都の着物屋の若旦那です。
今日は、色無地の解説をしますよ。
色無地とは?
色無地のきものは、だいたい名前からイメージできる通りの着物です。
一色に染められた着物で、簡単な普段着から礼装まで、幅広く着られます。
正確な定義としては、「紋意匠縮緬(もんいしょうちりめん)や紋綸子(もんりんず)などの素材の黒色以外で一色染めにした無地の着物」のことを色無地と言います。
同色の裾ぼかしも色無地の一種に含まれます。
紋意匠縮緬というのは、縮緬の一種で、地紋を織り出したものを言います。
紋綸子というのは、撚りのない絹糸を経糸に使い、経糸で地を作り、緯糸で地模様を織り出した生地を言います。
色無地は帯との組み合わせで、様々なシーンに着ていくことができます。
代表的な着こなしとしては、以下の3つがあります。
- 袋帯を合わせることで、お茶席や記念式典に出席することができます。
- 黒共帯(黒なごや帯)を合わせることで半喪(お通夜、法事など)に着ていくことができます。
- 調和の良い帯を合わせて、コンサート、観劇、お茶会などに着ていくことができます。
色無地の紋について
色無地は柄が無いため、紋がより重要な意味を持ちます。
染め抜き紋からしゃれ紋まで、様々な紋を付けることができ、紋によって格が異なります。
染め抜きの3つ紋なら準礼装、1つ紋なら略礼装になります。
日向紋(ひなたもん)、中陰紋(ちゅうかげもん)、陰紋(かげもん)などを入れることができ、また、控えめな印象にしたい場合は繡紋(ぬいもん)にすることもできます。
色無地の写真
こちらは、とっても爽やかで美しい色無地ですね。
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こちらは凛とした振る舞いに、ぴったりと似合っている色無地です。
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最後にこちらの左の女性は、紋意匠縮緬の色無地ですね。
生地に綺麗な地紋が浮かび上がっています。
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ということで、今回は色無地の解説でした。